陽イオン交換樹脂(読み)ようイオンこうかんじゅし

百科事典マイペディア 「陽イオン交換樹脂」の意味・わかりやすい解説

陽イオン交換樹脂【ようイオンこうかんじゅし】

陽イオン交換作用を示す合成樹脂総称樹脂母体スルホン酸基−SO3Hの結合した強酸型と,カルボキシル基−COOHやフェノール性ヒドロキシル基−OHの結合した弱酸型に分類される。前者は広いpH範囲にわたって有効で,陰イオン交換樹脂と併用して純水製造硬水軟化などに最も広く用いられる。→イオン交換樹脂

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改訂新版 世界大百科事典 「陽イオン交換樹脂」の意味・わかりやすい解説

陽イオン交換樹脂 (ようイオンこうかんじゅし)

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栄養・生化学辞典 「陽イオン交換樹脂」の解説

陽イオン交換樹脂

 不溶性の合成樹脂で,表面に酸性基をもつため陽イオンと結合する性質をもつもの.

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世界大百科事典(旧版)内の陽イオン交換樹脂の言及

【イオン交換樹脂】より

…通常20~50メッシュの球状,あるいは無定形であり,骨格高分子は橋架けにより不溶化されている。交換基の種類によって,陽イオン交換樹脂cation‐exchange resin(酸に相当する)と陰イオン交換樹脂anion‐exchange resin(アルカリに相当する)に分類される。さらにその酸性度または塩基性度によって,強酸性陽イオン交換樹脂(スルホン酸基をもつもの),弱酸性陽イオン交換樹脂(カルボン酸基,ホスホン酸基,ホスフィン酸基をもつもの),強塩基性陰イオン交換樹脂(第四アンモニウム基をもつもの),弱塩基性陰イオン交換樹脂(第一,第二,第三アミン基をもつもの)に分けられる。…

※「陽イオン交換樹脂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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