陸風(読み)リクフウ

デジタル大辞泉 「陸風」の意味・読み・例文・類語

りく‐ふう【陸風】

りくかぜ。⇔海風
[類語]追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風熱風温風冷風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風

りく‐かぜ【陸風】

海岸地方で、晴れた日の夜、陸から海へ向かって吹く風。穏やかな風で、陸軟風ともいう。りくふう。⇔海風うみかぜ

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精選版 日本国語大辞典 「陸風」の意味・読み・例文・類語

りく‐ふう【陸風】

〘名〙 夜間、海岸地方で陸から海へ向かって吹く風。陸上気温海上よりも早く低下するために生じる。陸軟風。〔五国対照兵語字書(1881)〕

りく‐かぜ【陸風】

〘名〙 陸地から海へ吹く風。りくふう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陸風」の意味・わかりやすい解説

陸風
りくふう
land breeze

海岸や海に近い地域で,夜間に内陸から海上へ向かって吹く風。日中に海上から内陸へ吹く海風反対の風。陸風と海風の交代する日の出日の入り前後は,風が止まり「なぎ」となる。海風に比べ陸風は弱い。山が迫っている海岸では,山風といっしょになり,「だし」と呼ばれることがある。

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パラグライダー用語辞典 「陸風」の解説

陸風

陽のあたる日中、比熱の低い陸地は暖まりやすく、地表では海から陸に向かって風が吹きこれを海風とよぶ。放射冷却が行われる夜間では陸地が冷え、相対的に暖かい海に向かって陸から風が吹き、これを陸風とよぶ。季節風に影響されない場合、上空ではそれぞれ逆の風が吹き、循環している。海風から陸風に、また陸風から海風に変わるとき風がなくなり、これを「なぎ」と呼び、通常、朝と晩に発生する。「なぎ」は山風・谷風の場合でも発生する。

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改訂新版 世界大百科事典 「陸風」の意味・わかりやすい解説

陸風 (りくかぜ)

海陸風(かいりくふう)

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百科事典マイペディア 「陸風」の意味・わかりやすい解説

陸風【りくふう】

海陸風

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「陸風」の意味・わかりやすい解説

陸風
りくふう

海陸風

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世界大百科事典(旧版)内の陸風の言及

【海陸風】より

…海岸地域では,日中は海から陸へ向かう風,夜間は陸から海へ向かう風が吹く。前者を海風(うみかぜ),後者を陸風(りくかぜ)といい,このように1日を周期として海風と陸風が交代する風系を海陸風と呼ぶ。海陸風は規則的な日変化を示すため,海岸域における顕著な現象として昔から広く知られていた。…

【海岸気候】より

…中緯度地方では霜・氷などの現象の出現が抑えられ,温暖で,細じんが少なく,紫外線が強いことなどのために保養地などに適している。海陸風が発達することも特色で,低緯度地方では年中,中緯度地方では暖候季を中心に昼間は海風が,夜間は陸風が吹く。この海風と陸風が交替するころに一時風がやみ,いわゆる〈なぎ〉の現象が生じ,むし暑く感ずる。…

【海陸風】より

…海岸地域では,日中は海から陸へ向かう風,夜間は陸から海へ向かう風が吹く。前者を海風(うみかぜ),後者を陸風(りくかぜ)といい,このように1日を周期として海風と陸風が交代する風系を海陸風と呼ぶ。海陸風は規則的な日変化を示すため,海岸域における顕著な現象として昔から広く知られていた。…

【風】より

…台風域内の風速分布は図14に示すように,台風の中心付近でV/R=一定(Vは風速,Rは中心からの距離),その外域でVR=一定のランキンの複合渦となっていると考えてよいであろう。
[小規模な風系]
 (1)海陸風 天気が良く,気圧傾度が弱くて一般流が小さいとき,昼間は陸上が海洋に比較して相対的に暖かく,夜は逆になる。したがって日中は海洋から内陸に向かって風が吹き(海風),夜間は内陸から海洋へ吹き出す(陸風)。…

※「陸風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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