陶原館跡(読み)すえはらやかたあと

日本歴史地名大系 「陶原館跡」の解説

陶原館跡
すえはらやかたあと

藤原鎌足の邸宅跡。後に山階精舎やましなしようじや(家伝、山階寺とよばれ、奈良の興福寺の前身とされる。昭和三三年(一九五八)現大宅鳥井脇とりいわき町から発掘された大宅廃寺を山階寺跡とする説もあるが、明らかでない。

「帝王編年記」斎明天皇三年条に「内臣(鎌足)山階陶原家山城国宇治郡、始精舎、設斎会、是即維摩会之濫觴也」とある。「今昔物語集」巻一一「淡海公、始メテ山階寺ヲ造レル語」には、興福寺の創立を述べて、

<資料は省略されています>

と記している。また巻一三には興福寺維摩会の起原について「山城国、宇治ノ郡ノ、山階ノ郷末原ノ家」に始まると述べる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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