陳者(読み)ノブレバ

デジタル大辞泉 「陳者」の意味・読み・例文・類語

のぶれ‐ば【者】

[連語]《動詞「の(述)ぶ」の已然形+接続助詞「ば」》申し上げますが。さて。候文そうろうぶんなどの手紙で、時候のあいさつの次、本文の書き出しに用いる。「陳者この度新社屋完成に当たり」

ひね‐もの【陳者】

老巧な者。老練な人。
「かやうの―をば、わづらひなくのしよりて」〈曽我・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陳者」の意味・読み・例文・類語

のぶれ‐ば【陳者】

連語候文(そうろうぶん)の手紙などで、時候のあいさつの次、本文のはじめに用いることば。申しあげますが。さて。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「陳者(ノブレバ)不肖義、前週より脚気症に相罹り」

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