陳書(読み)ちんしょ

精選版 日本国語大辞典 「陳書」の意味・読み・例文・類語

ちん‐しょ【陳書】

[1] 〘名〙 意見気持などを、文字に書きしるすこと。また、その書状
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四二「別に臨んで数行の紅涙硯海に溢る。乃ち縷々の情を陳書(チンショ)し以て贈る」
[2] 二十四史の一つ。南朝、陳の正史で、史書。唐の姚思廉(ようしれん)太宗の勅によって撰。貞観一〇年(六三六)成立。本紀六巻、列伝三〇巻。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「陳書」の意味・読み・例文・類語

ちんしょ【陳書】[書名]

中国二十四史の一。南朝の正史で、姚思廉ようしれん太宗の勅によって撰。636年成立。本紀6巻、列伝30巻の全36巻。

ちん‐しょ【陳書】

[名](スル)意見や気持ちなどを文字に書き表すこと。また、その手紙
「縷々の情を―し以て贈る」〈織田訳・花柳春話

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android