陰祭(読み)カゲマツリ

デジタル大辞泉 「陰祭」の意味・読み・例文・類語

かげ‐まつり【陰祭(り)】

隔年に行う本祭りにあたらない年の簡素な祭り 夏》
江戸歌舞伎で、曽我そが狂言を演じた千秋楽の日に、終演後楽屋で行う祭式
[類語]大祭例祭本祭り臨時祭

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陰祭」の意味・読み・例文・類語

かげ‐まつり【陰祭】

〘名〙
① 一年おきに行なわれる例祭(本祭)のない年の簡素な祭。かげ。⇔本祭(ほんまつり)。《季・夏》
御湯殿上日記‐明応二年(1493)四月一二日「けふの御かけまつり、神りやうちちするに、たうしやむとりおこない事かなふましきにより、しよくすてししさゐ申」
② 江戸歌舞伎で、曾我狂言を演じた千秋楽の日に、楽屋で大入りを祝って行なう祭。〔戯場訓蒙図彙(1803)〕

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