陰徳あれば陽報あり(読み)いんとくあればようほうあり

精選版 日本国語大辞典 「陰徳あれば陽報あり」の意味・読み・例文・類語

いんとく【陰徳】 あれば陽報(ようほう)あり

(「淮南子‐人間訓」の「夫有陰徳者、必有陽報。有陰行者、必有昭名」による) ひそかに善い事を行なえば、後日必ずよい報いを受ける。〔蒙求和歌(1204)〕
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「そのいわれは有陰徳陽報で天が必ずむくゆる物ぢゃほどに」

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故事成語を知る辞典 「陰徳あれば陽報あり」の解説

陰徳あれば陽報あり

人に知られずひそかによいことを行っていると、いずれ、よくわかる形でよい報いを得られる、ということ。

[由来] 「淮南子じんかん訓」の一節、「陰徳有る者は、必ず陽報有り」から。また、「説苑―復恩」では、紀元前六世紀の終わりごろ、春秋時代中国で、という国の王が、酒宴の際、ある家来そばにいた者に失礼な行いをしたのをかばってやったところ、その家来は恩を感じ、後の戦いで大活躍したという話を紹介して、「れ陰徳有る者は必ず陽報有るなり」と述べています。

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ことわざを知る辞典 「陰徳あれば陽報あり」の解説

陰徳あれば陽報あり

人に知られずひそかによいことを行えば、必ずよい報いを受ける。

[解説] 「淮南子―人間訓」にあることば。

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