陣陣(読み)じんじん

精選版 日本国語大辞典 「陣陣」の意味・読み・例文・類語

じん‐じん ヂンヂン【陣陣】

[1] 〘名〙 おのおのの陣。ほうぼうの陣。
太平記(14C後)三四「暫くあれば、陣々に集り居たる大勢共」
[2] 〘形動タリ〙
① 風が盛んに吹くさま。
※中華若木詩抄(1520頃)中「窓の辺、陣々の清風一夜はげしく吹也。陣々は、重々の心也」
妻木(1904‐06)〈松瀬青々〉冬「大仏や陣々寒き風の煤」
② 時々とぎれながら連続するさま。きれぎれにつづくさま。
※柳湾漁唱‐一集(1821)一・東叡看花三首「陣陣松濤起、飛花漲半空」 〔劉禹錫‐淮陰行〕

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デジタル大辞泉 「陣陣」の意味・読み・例文・類語

じん‐じん〔ヂンヂン〕【陣陣】

[名]それぞれの陣。
[ト・タル][文][形動タリ]
風が盛んに吹くさま。「陣陣たる清風」
切れ切れに続くさま。

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普及版 字通 「陣陣」の読み・字形・画数・意味

【陣陣】じんじん(ぢんぢん)

断続してつづく。宋・林逋〔梅花、二首、二〕詩 小園の烟景、正に凄 陣陣たる香、麝臍(じやせい)を壓す

字通「陣」の項目を見る

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