阿波町(読み)あわちよう

日本歴史地名大系 「阿波町」の解説

阿波町
あわちよう

面積:四八・五八平方キロ

県北部、阿波郡の西部、讃岐山脈の南麓に位置する。東は市場いちば町、南は東流する吉野川を挟んで麻植おえ山川やまかわ町、西は美馬みまわき町に隣接する。北部の多くは山地をなし、中央部以南には南流する大久保谷おおくぼだに川・伊沢谷いさわだに川・五明谷ごみようたに川などが形成する複合扇状地と、吉野川の氾濫により形成された沖積平野が広がる。

長峰ながみね台地にある赤坂あかさか遺跡、さくらおか遺跡(I)日吉谷ひよしだに遺跡はいずれも旧石器時代から中世にわたる遺跡であるが、弥生時代中期の竪穴住居跡が検出され、多数の遺物を出土している。同時期から同後期にわたる西長峰遺跡では多数の竪穴住居跡・掘立柱建物跡が確認されている。

阿波町
あわまち

[現在地名]西区西本にしほん町二丁目

太郎助橋たろすけばし筋を境に奈良屋ならや町の西に長く延びる町で、北は阿波堀あわぼり川、西は薩摩堀さつまぼり川。阿波堀川には東から太郎助橋・松栄しようえい橋・岡崎おかざき橋が架かって海部かいふ町・岡崎町と結ばれ、薩摩堀川の鳴門なると橋で薩摩阿波堀さつまあわぼり町と結ばれる。太郎助橋は豊臣秀吉から八町四面の土地を永代拝領した阿波屋太郎助が、邸内の築島に架けた橋と伝え(西区史)町名もこの開発町人の家号に由来すると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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