阿岐郷(読み)あきごう

日本歴史地名大系 「阿岐郷」の解説

阿岐郷
あきごう

和名抄」にみえる郷。国東郡六郷の一。「宇佐大鏡」によると奈良時代に八幡宮(宇佐宮)に施入された封戸(三国七郡御封)のうち、国崎郡六五烟は「安岐武蔵来縄郷」に置かれていた。安元二年(一一七六)二月日の八幡宇佐宮(奈多八幡縁起私記)で宇佐宮は当郷司ほかに対して行幸会「綾御船水手」(各郷二人ずつ)参勤を求めている。元暦二年(一一八五)三月日の女禰宜大神安子等連署解状案(益永文書)によると宇佐宮若宮禰宜免田一六町のうち豊後国八町分は当郷や武蔵むさし郷内に散在していた。平安時代末期には郷名を称したまま宇佐宮神領として庄園化したと考えられ、「宇佐大鏡」によれば田数三五〇町、うち起請御封田は六二町七反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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