阻・沮(読み)はばむ

精選版 日本国語大辞典 「阻・沮」の意味・読み・例文・類語

はば・む【阻・沮】

[1] 〘他マ下二〙
① 進んでくる相手を押えとどめる。防ぎとめる。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一〇「共に留め難(ハバメテ)、祈ふ所を果さずあらむかと慮ふ」
② 責める。なじる。詰責する。
※大乗阿毗達磨雑集論平安初期点(800頃)一二「理の如く詰(波々目)責(とぶらふ)に」
[2] 〘他マ五(四)〙
① 進んでくる相手を押えとどめる。防ぎとめる。また、拒否する。拒絶する。こばむ。
※付焼刃(1905)〈幸田露伴〉三「君の出遊を甚だしく沮んだといふのだネ」
② 間をせまくする。せばめる。
[3] 〘自マ四〙 くじけ衰える。ひるむ。力がよわる。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二「勇毅にして沮(ハバマ)(〈注〉ヨハラ)ず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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