普及版 字通 「防(漢字)」の読み・字形・画数・意味
防
常用漢字 7画
(異体字)
10画
[字訓] つつみ・ふせぐ・まもる
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は方(ほう)。方は架屍の象、境界の呪鎮とする祭梟(さいきよう)(首祭)を示す。(ふ)はの陟する梯であるから、防とは域を呪鎭によって守するである。〔〕十四下に「(てい)(堤)なり」とし、〔禮、地官、稻人〕に「防を以て水を止む」とあって、池をいう。〔〕重の字はに作り、下に土を加える。土はのであろう。次条に「はなり」とあり、〔爾雅、釈宮〕に「中の路、之れをと謂ふ」とあり、唐ともいう。〔逸周書、作解〕の大明堂の制に唐の名がみえ、聖域の施設に名づける。〔説文〕のいうも唐の意であろう。あるいはお土居(どい)のようなもので、都城の(都)はをめぐらし、は呪符の書を埋めたお土居である。
[訓義]
1. つつみ、聖所にめぐらしたつつみ、お土居。
2. ふせぐ、まもる。
3. ささえる、そなえる。
4. しきり、かき、おおい、ついたて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕防 フセグ・サマタグ・イケ・フサグ・カタハラ・カル・マコト・マホル・イタハシ 〔字鏡集〕防 フサグ・マホル・イタハル・カタハラ・マコト・カル・ツツミ・イマシム・サハル・イケ
[熟語]
防遏▶・防翳▶・防衛▶・防疫▶・防隔▶・防姦▶・防閑▶・防扞▶・防救▶・防拒▶・防禦▶・防禁▶・防検▶・防嫌▶・防護▶・防口▶・防塞▶・防察▶・防止▶・防伺▶・防守▶・防身▶・防慎▶・防水▶・防制▶・防絶▶・防▶・防頭▶・防範▶・防備▶・防微▶・防表▶・防夫▶・防弁▶・防抑▶・防欲▶・防慮▶・防露▶
[下接語]
遏防・海防・捍防・関防・禁防・警防・検防・厳防・国防・砂防・猜防・周防・消防・水防・川防・堤防・防・屯防・範防・備防・辺防・法防・予防・雍防
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報