阡陌(読み)せんぱく

精選版 日本国語大辞典 「阡陌」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぱく【阡陌】

〘名〙 (「阡」は南北に、「陌」は東西に通じる道。また、「阡」は東西、「陌」は南北に通じる道とも) 南北の道路と東西の道路。縦横の道路。また、縦横に道路の交錯する所。ちまた。
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「爰不二レ論町段歩数、不二レ辨条里仟陌
※連歌比況集(1509頃)「阡陌縦横の道をふまずとも、旅人の悲をとぶらひ」 〔史記‐秦本紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「阡陌」の読み・字形・画数・意味

【阡陌】せんぱく

あぜ道。〔史記、秦紀〕(孝公十二年咸陽を作爲し、冀闕き、秦徙(うつ)りて之れにす。聚を(あは)せ、集めて大縣と爲し、縣ごとに一令、四十一縣。田を爲(をさ)めて阡陌を開く。

字通「阡」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android