関西文化学術研究都市(読み)かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし

精選版 日本国語大辞典 「関西文化学術研究都市」の意味・読み・例文・類語

かんさい‐ぶんかがくじゅつけんきゅうとし クヮンサイブンクヮガクジュツケンキウトシ【関西文化学術研究都市】

京都府大阪府奈良県にまたがる京阪奈丘陵に、昭和六二年(一九八七)の関西文化学術研究都市建設促進法に基づいて建設中の都市。公的研究機関や民間の研究施設、大学などの教育機関が集まる。けいはんな学研都市。

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デジタル大辞泉 「関西文化学術研究都市」の意味・読み・例文・類語

かんさい‐ぶんかがくじゅつけんきゅうとし〔クワンサイブンクワガクジユツケンキウトシ〕【関西文化学術研究都市】

大阪府・京都府・奈良県にまたがる、官民の研究機関が集積した地域。1970年代後半から国土庁(現在の国土交通省)や京都大学などの主導計画が進み、1980年代に開発開始。平成6年(1994)に「都市びらき」が行われた。けいはんな学研都市。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「関西文化学術研究都市」の意味・わかりやすい解説

関西文化学術研究都市
かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし

京都府、大阪府、奈良県にまたがる木津川左岸の京阪奈(けいはんな)丘陵地域に建設中の都市。1987年(昭和62)に関西文化学術研究都市建設促進法が施行、1988年に建設計画が承認された。計画対象面積約1万5000ヘクタール、計画人口約41万人の大プロジェクト。産・学・官の協力により文化学術研究施設の誘致整備産業育成、居住環境の整備などを行うという方針に基づく。1989年(平成1)に国際電気通信基礎技術研究所が開設。1991年に奈良先端科学技術大学院大学、1993年には文化学術研究交流施設「けいはんなプラザ」、学際研究をする国際高等研究所、地球環境産業技術研究機構、1997年京都府農業資源研究センター(現、京都府農林水産技術センター生物資源研究センター)、1999年光量子科学研究センター(現、量子科学技術研究開発機構関西光科学研究所)、2002年国立国会図書館関西館などが開設された。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関西文化学術研究都市」の意味・わかりやすい解説

関西文化学術研究都市
かんさいぶんかがくじゅつけんきゅうとし
Kansai Culture and Scientific Research City

筑波研究学園都市と並ぶ西の文化・学術・研究の拠点として建設中の都市。大阪,京都,奈良の3府県5市3町にまたがる京阪奈丘陵の約1万 6000haを対象地域として 1985年に着工,21世紀初頭を完成目標とする。総事業費約5兆円,うち公共事業費約1兆 2000億円で,大幅に民間活力の活用を図っている。 12ヵ所 (約 3300ha) の文化学術研究地区を分散配置して大学や官民の研究機関を建設,研究開発都市を構築して世界への情報発信基地を目指す。住宅開発も並行して進められ,最終的には人口 38万人の職住近接都市となる。既に国際高等研究所や国際電気通信基礎技術研究所などが建設され,同志社大学関西外国語大学などが開設している。

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