関東軍防疫班(読み)かんとうぐんぼうえきはん

世界大百科事典(旧版)内の関東軍防疫班の言及

【731部隊】より

… 日本における生物兵器の研究・開発は,1932年8月,陸軍軍医学校に3等軍医正(当時,少佐に相当)石井四郎を主幹とする防疫研究室が設置されたことに始まる。また,同年石井は満州に赴き,ハルビン近郊背陰河に関東軍防疫班(秘匿名,加茂部隊)を設立し,以後,生物化学兵器に関して,防御面は軍医学校,攻撃面(兵器開発と実戦)は満州の部隊で進められることになった。関東軍防疫班は36年に関東軍防疫部(秘匿名,東郷部隊,部隊長は石井)となり,38年から39年にかけてハルビン近郊平房に本部・実験施設を移転,ノモンハン事件に際して初めて細菌戦を実施した。…

※「関東軍防疫班」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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