精選版 日本国語大辞典 「間違」の意味・読み・例文・類語
ま‐ちがい ‥ちがひ【間違】
〘名〙 (動詞「まちがう(間違)」の連用形の名詞化)
※小説精言(1743)四「儞老人家有二甚差錯(〈注〉マチガヒ)一」
② 失敗。しくじり。また、適切でないこと。
※洒落本・初葉南志(1780)「なにに付ても老人は気が付まして間違ひはござりませぬが」
③ 事故。
※洒落本・意妓口(1789‐1801頃)二「客ははらをたってまちがひとなり」
ま‐ちが・う ‥ちがふ【間違】
[1] 〘自ワ五(ハ四)〙
① 判断や計算の結果が、正しいもの、あるべきさまと違う状態や結果となる。きまりや筋道などからはずれる。違う。誤る。現在では「…をまちがう」の形で他動詞的にも用いる。
※談義本・根無草(1763‐69)前「死ぬる命はいとはねども、大切の御用間違ん事本意なく覚ゆれば」
② 行きちがう。かけちがう。
※俳諧・枯尾花(1694)上「間違ふてあはぬ命や村時雨〈吾我〉」
③ しそこなう。失敗する。
[2] 〘他ハ下二〙 ⇒まちがえる(間違)
ま‐ちがえ ‥ちがへ【間違】
〘名〙 =まちがい(間違)
ま‐ちが・える ‥ちがへる【間違】
〘他ア下一(ハ下一)〙 まちが・ふ 〘他ハ下二〙 取りちがえる。仕損なう。違える。
※歌舞伎・暫(1714)「ヲヲ、間違(マチガ)へた間違へた。五段目の正本がふところにあったから、間違へてつけたのだ」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「あひてをまちがへて、ほかの人にかみつく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報