間近(読み)マヂカ

デジタル大辞泉 「間近」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぢか【間近】

[名・形動]間近いこと。また、そのさま。「駅に間近な住居」「正月間近に迫る」
[補説]「真近」「目近」とも書く。
[類語]手近い程近い近い間近いじきすぐ至近近く目前鼻先手が届く指呼しこ咫尺しせき目睫もくしょうかん目と鼻の先身近手近卑近身辺そばかたわわき片方かたえ手もと付近近辺近傍近所最寄りもと足元座右左右手回り身の回り・ついそこ・まのあたり目睫もくしょう面前目の前眼前現前目先鼻面はなづら鼻っつら前面正面真ん前手前先方直前

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精選版 日本国語大辞典 「間近」の意味・読み・例文・類語

ま‐ぢか・い【間近】

〘形口〙 まぢか・し 〘形ク〙 (古くは「まちかし」)
① 空間的に、間隔が少ない。近い。
万葉(8C後)一四・三五二四「まを薦の節(ふ)の末知可久(マチカク)て逢はなへば沖つま鴨の嘆きそ吾(あ)がする」
源氏(1001‐14頃)常夏葦垣のまちかき程にはさぶらひながら」
② 時間的に間隔が少ない。
(イ) 過去との間が近い。近頃である。最近である。
※大鏡(12C前)昔物語「まぢかき御簾・すだれの内ばかりや、おぼつかなさのこりて侍覧」
(ロ) 未来との間が近い。近い将来である。近い。
オリンポス果実(1940)〈田中英光〉一「あなたも、たしか、三十に間近い筈だ」
まぢか‐さ
〘名〙

あい‐ぢか あひ‥【間近】

〘形動〙 接近して間の近いさま。まぢか。
太平記(14C後)二九相近になれば、阿保秋山と、にっこと打笑ふて、弓手に懸違へ馬手に開き合て」

ま‐ぢか【間近】

〘形動〙 まぢかいさま。すぐ近くであるさま。
名語記(1275)八「まぢか如何、答目近也、但あしかきのまちかしといへる間近の義也」

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