間欠運動機構(読み)かんけつうんどうきこう(英語表記)intermittent mechanism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間欠運動機構」の意味・わかりやすい解説

間欠運動機構
かんけつうんどうきこう
intermittent mechanism

各種の自動機械に用いられる機構の一つ。連続運動している機械の駆動部分 (原動節,主動節) から従動部分 (従動節,被動節) に,一定の静止期間をもつ断続的な運動 (間欠運動) を与える。次の3つに大別される。 (1) 原動・従動節とも回転運動し,ある期間だけ従動節が静止するもの (間欠歯車が代表例) 。 (2) 揺動運動によって段階的に従動節を回転させるもの (爪車機構) 。 (3) 回転運動を間欠往復運動に変えるもの (マングル機構) 。いずれも確実に静止状態を保つためロック機構を併用することが多く,最近では,油圧および電気的制御を活用する傾向にある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の間欠運動機構の言及

【間欠伝動装置】より

…電動機や各種のエンジンなどの原動機から取り出される動力は,往復運動にしろ回転運動にしろ連続的な運動であるが,これを断続的な運動に変換して利用したい場合もしばしばある。このようなとき,動力が与えられる部分は連続した運動をしているが,この部分によって駆動される部分が動いたり停止したりするような機構を間欠運動機構intermittent motion mechanismと呼び,そのような機構が組み込まれている装置を間欠伝動装置と呼ぶ。非常に多くの種類があるが,ここでは基本的なものに限って説明する。…

※「間欠運動機構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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