開閉サージ(読み)カイヘイサージ

デジタル大辞泉 「開閉サージ」の意味・読み・例文・類語

かいへい‐サージ【開閉サージ】

電子回路で、電流開閉にともなって発生する異常電圧送電線変圧器による誘導電流や、コンデンサーに蓄えられた電荷放電などに起因する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の開閉サージの言及

【異常電圧】より

…運転電圧より高いものと低いものがあるが,高いものを過電圧と呼んでいる。過電圧には大別して雷サージ,開閉サージ,短時間過電圧の3種類がある。サージsurgeは電圧の波のことで,継続時間がきわめて短く,波として送配電線の上を伝搬していく電圧を表している。…

【送電】より

…これは三相の各相を1本の導体で構成する単導体方式に対して,各相をわずかに離れた2本以上の多導体で構成するもので,逆に送電線を眺めてこのような導体であれば超高圧送電線であると考えてよい。 275kVから500kVに昇圧するときの困難な問題の一つは開閉サージであった。これは遮断器を開閉する際に発生する過渡的な異常電圧であり,送電線の絶縁を構成する碍子の個数や導体と鉄塔との離隔距離は開閉サージに耐えるように設計される。…

※「開閉サージ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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