長野原町(読み)ながのはらまち

日本歴史地名大系 「長野原町」の解説

長野原町
ながのはらまち

面積:一三三・一八平方キロ

吾妻郡中西部に位置し、東は吾妻町と群馬郡倉淵くらぶち村、北は六合くに村・草津くさつ町、西は嬬恋つまごい村、南は長野県北佐久きたさく軽井沢かるいざわ町に接する。町の南から西は標高約九〇〇―一三〇〇メートルの浅間高原で、六里ろくりヶ原の名で知られる。他の大部分河川に向かう山岳傾斜地帯で、北部を吾妻川が東流、北の高間たかま(一三四一・七メートル)周辺や、東境を縁どる浅間隠あさまかくし(一七五六・七メートル)鼻曲はなまがり(一六五四メートル)などに続く尾根筋は一〇〇〇メートルを超える山並になる。中心集落は吾妻川の河岸段丘上に分布、ほかに遅沢おそざわ川・くま川河谷などに古くからの集落があり、浅間高原では北寄りを除くと多くは戦後の開拓地・別荘地である。吾妻川沿いに国鉄吾妻線と国道一四五号が走り、長野原駅付近で国道二九二号が分岐して六合村の温泉郷に連絡、また一四五号は大津おおつ草津道路(国道二九二号)を分岐し、羽根尾はねおで国道一四六号が分岐して浅間高原を縦断し軽井沢方面と結ぶなど、上信越高原国立公園の南玄関である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「長野原町」の意味・わかりやすい解説

長野原〔町〕
ながのはら

群馬県西部,長野原盆地および浅間山北東斜面にある町。 1889年町制施行。中心集落の長野原は信濃支道 (上田街道) の要地にあたり,早くから市場町として発達し,4,9の日に六斎市が開設されて,アサ薪炭などの取り引きで繁栄した。浅間高原,白根山 (草津白根) ,草津温泉などがある上信越高原国立公園の観光基地。町域の南部,浅間山斜面の北軽井沢は分譲別荘地となっている。川原湯温泉川原湯岩脈は国の天然記念物。東吾妻町にまたがる吾妻渓谷は国の名勝に指定されている。吾妻川に沿って JR吾妻線が走り,国道 144号線,145号線,146号線,292号線,406号線が通る。面積 133.85km2。人口 5095(2020)。

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