長道（読み）ながみち

精選版 日本国語大辞典

なが‐みち【長道】

〘名〙

① 長く続いている道。遠くはるかな道。ながじ。

※深窓秘抄（室町中頃か）秋「もちづきのこまひきわたす音すなりせたのながみちはしもとどろに〈平兼盛〉」

② 長い道のり。遠い行程。長途。ながじ。

※牛部屋の臭ひ（1916）〈正宗白鳥〉三「お前の足が長途(ナガミチ)が踏めるくらゐなら」

ながみち【長道】

江戸時代の刀工。会津の人。三善氏。通称藤四郎。初め道長といい、万治元年（一六五八）陸奥大掾を受領して長道と改める。一説に大坂の刀工、津田助広に学んだというが、作風は江戸の長曾禰虎徹や法城寺一門に近い。寛永一〇～貞享二年（一六三三‐八五）

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ながみち【長道】

［1633～1685］江戸前期の刀工。会津の人。通称、藤四郎。初め三好道長と称したが、陸奥大掾むつのだいじょうを受領して三善長道と改名。

なが‐みち【長道／長^▽路】

長く続く道。また、長い道のり。

出典　小学館

日本歴史地名大系

長道
ながみち

• 愛知県：名古屋市
• 中区
• 長道

[現在地名]中区上前津（かみまえづ）一丁目・大須（おおす）三丁目

長道筋から北へ一丁を町域とする。泰昌寺門前（たいしようじもんぜん）・春日（かすが）の筋ともいう（尾張志）。一時は上前津町に属したが、明治一一年（一八七八）春日町となった（名古屋市史）。泰昌寺は、長道筋の北側にあった寺院。松寿山または寿楽山と号し、臨済宗。貞享二年（一六八五）政秀（せいしゆう）寺の微源または徹源が美濃国武儀（むぎ）郡大矢田（おおやだ）村（現岐阜県）の道樹（どうじゆ）寺の塔頭で廃寺となっていた西（にし）の庵を当地に移転し寺号を改名（尾張志）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」

普及版 字通

【長道】ちようどう（ちやうだう）

大道。〔詩、魯頌、水〕彼の長に順(したが)ひ　此の群醜（淮夷）を屈せしむ

字通「長」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」