長汀(読み)ちょうてい

精選版 日本国語大辞典 「長汀」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐てい チャウ‥【長汀】

〘名〙 長く続くなぎさ。長い水ぎわ。
海道記(1223頃)豊河より橋本「長汀砂ふかくして、行は帰が如し」 〔常袞‐浮萍賦〕

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デジタル大辞泉 「長汀」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐てい〔チヤウ‐〕【長×汀】

長く続く波打ち際

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「長汀」の意味・わかりやすい解説

長汀
ちょうてい / チャンティン

中国福建(ふっけん)省西部の県。人口52万9300(2015)。武夷(ぶい)山脈東麓に位置し、韓江(かんこう)上流の汀江(ていこう)に沿う。竜岩(りゅうがん)地級市に属する。武夷山脈を越え江西(こうせい)省へ通じる交通の要地に開け、明(みん)・清(しん)代には汀州(ていしゅう)府の府治が置かれた。多くの客家(ハッカ)人が移住してきた地で、「客家首府」の別称がある。県内は水稲サツマイモ、大豆、ナタネアブラナ)、茶の生産が盛んであるとともに、河田鶏というニワトリを特産とする。林産物も多く、菅笠(すげがさ)、雨傘、皮枕などの工芸品の特産物がある。古建築の雲驤閣(うんじょうかく)のほか、第二次国内革命戦争(1927~1937)当時の歴史を物語る瞿秋白(くしゅうはく)記念碑などの革命史跡が多い。

[青木千枝子・河野通博・編集部 2017年3月21日]

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百科事典マイペディア 「長汀」の意味・わかりやすい解説

長汀【ちょうてい】

中国,福建省西部の県。汀江水運の最も上流点に当たり,また道路によって江西省方面に連絡する商業中心地で,茶,木材,紙,竹器などを産する。竜岩市に所属。51万人(2014)。

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普及版 字通 「長汀」の読み・字形・画数・意味

【長汀】ちようてい

長い渚。

字通「長」の項目を見る

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