長期プライム・レート(読み)ちょうきぷらいむれーと

世界大百科事典(旧版)内の長期プライム・レートの言及

【貸出金利】より

…短期プライム・レートは,1959年に標準金利制として導入されたものであり,旧来銀行間の申合せにより決定されていたが,独占禁止法との関連,金利自由化推進の見地から現在では各行が独自に決定することとなっている。これに対し期間1年以上の長期貸出金利は,長期信用銀行,信託銀行,保険会社の電力会社向け等に対する最優遇金利(長期プライム・レート)が基準金利の役割を果たしている。さらに借手企業にとっての現実の調達コスト,貸手金融機関にとっての現実の融資採算という視点にたつと,融資見返りの預金水準をも考慮した実効金利が意味をもつと考えられ,これに着目すれば,表面上の規制や慣行の存在から想定される以上に,貸出金利は貸出市場の需給に応じてかなり弾力的に変動しているのが実情である。…

【プライム・レート】より

… 日本では1959年3月このプライム・レート制度に倣って標準金利制度が設けられ,法令上の最高限度内で公定歩合とパラレルに動くシステムとなっている。期間1年未満の貸出金利を短期プライム・レート,1年以上のそれを長期プライム・レートと呼ぶ。前者は公定歩合に連動し,後者は長期信用銀行が発行する5年物の利付金融債の利率に連動する。…

※「長期プライム・レート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」