長周期地震動階級(読み)チョウシュウキジシンドウカイキュウ

デジタル大辞泉 「長周期地震動階級」の意味・読み・例文・類語

ちょうしゅうきじしんどう‐かいきゅう【長周期地震動階級】

長周期地震動による揺れの大きさの指標。高層ビル内での人の体感行動の困難さ、室内の状況や被害程度によって4段階に区分される。
[補説]長周期地震動階級
階級人の体感・行動室内の状況備考
1室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。驚く人もいる。ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる。
2室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。キャスター付き什器がわずかに動く。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
3立っていることが困難になる。キャスター付き什器が大きく動く。固定していない家具が移動することがあ;り、不安定なものは倒れることがある。間仕切壁などにひび割れ・亀裂が入ることがある。
4立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。間仕切壁などにひび割れ・亀裂が多くなる。

気象庁ホームページ「長周期地震動に関する観測情報」より

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android