鐘鼎文(読み)しょうていぶん

精選版 日本国語大辞典 「鐘鼎文」の意味・読み・例文・類語

しょうてい‐ぶん【鐘鼎文】

〘名〙 中国古代、殷(いん)・周時代の鐘や鼎(かなえ)の銘に書かれている古文金文
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉印の字と御座り奉る「『明日出頭すべし』の下に鐘鼎(ショウテイブン)不釣合だ」

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デジタル大辞泉 「鐘鼎文」の意味・読み・例文・類語

しょうてい‐ぶん【鐘×鼎文】

中国古代、いん時代の鐘鼎の銘に書かれている古文。金文。

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改訂新版 世界大百科事典 「鐘鼎文」の意味・わかりやすい解説

鐘鼎文 (しょうていぶん)
zhōng dǐng wén

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世界大百科事典(旧版)内の鐘鼎文の言及

【漢字】より

… 殷墟文字についで周代の銅器の銘文の文字が知られている。これを金文または鐘鼎文(しようていぶん)という。これは殷墟文字の系統を受け,いっそう慣習化されているが,きわめて華麗な文字である。…

【金石文】より

…彝器とは祖先の霊をまつったり賓客を饗応するときに使用する礼楽器のことで,食器(鼎,敦(たい)など),酒器(爵,尊など),水器(盤など),楽器(鐘(しよう)など)に大別される。このうち楽器の鐘と食器の鼎で彝器を代表させて鐘鼎彝器といい,金文のことを鐘鼎文とか款識(かんし)ともいう。 殷代の金文は,氏族記号と解される図象文字や十干を付した父祖の名を記すものが多く,全体に字数は少ない。…

※「鐘鼎文」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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