鏤骨(読み)るこつ

精選版 日本国語大辞典 「鏤骨」の意味・読み・例文・類語

る‐こつ【鏤骨】

※世路日記(1884)〈菊亭香水〉八「師が曩日の言は銘肝鏤骨(ルコツ)未だ之れを忘れざるなり」

ろう‐こつ【鏤骨】

〘名〙 骨に刻み込むこと。いつまでも忘れないことのたとえ。また、骨を刻むほどの苦心。るこつ。〔顔氏家訓‐序致〕

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デジタル大辞泉 「鏤骨」の意味・読み・例文・類語

る‐こつ【×鏤骨】

骨に刻んで忘れないこと。
「師が曩日の言は銘肝―未だ之れを忘れざるなり」〈菊亭香水・世路日記〉
骨を刻むような苦労・苦心をすること。ろうこつ。「彫心鏤骨

ろう‐こつ【×鏤骨】

るこつ(鏤骨)

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普及版 字通 「鏤骨」の読み・字形・画数・意味

【鏤骨】ろうこつ・るこつ

骨に刻んで記憶する。しっかり憶える。〔顔氏家訓、序致〕昔の指を思し、肌に銘し骨に鏤(ゑ)り、徒(た)だ古書の誡の、目を經(へ)耳を(よぎ)るのみに非ざるなり。故に此の二十を留め、以て汝が曹の後車と爲すのみ。

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