鎖籠(読み)さしこむ

精選版 日本国語大辞典 「鎖籠」の意味・読み・例文・類語

さし‐こ・む【鎖籠】

[1] 〘自マ四〙 戸などを閉じて中にこもる。とじこもる。さしこもる。
源氏(1001‐14頃)横笛女房もさしこみて臥したる」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒さしこめる(鎖籠)

さし‐こ・める【鎖籠】

〘他マ下一〙 さしこ・む 〘他マ下二〙 戸をさして中にこめる。戸や門を閉めて中にとじこめる。さしとめる。
※竹取(9C末‐10C初)「かくさしこめてありとも、彼の国の人来(こ)ば、みな開きなんとす」

さし‐こも・る【鎖籠】

〘自ラ四〙 戸や門を閉めて内にこもる。とじこもる。
古事記(712)上「天の岩屋戸を開きて刺許母理(さしコモリ)〈此の三字は音を以ゐよ〉坐しき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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