鎌を掛ける(読み)かまをかける

精選版 日本国語大辞典 「鎌を掛ける」の意味・読み・例文・類語

かま【鎌】 を=掛(か)ける[=引(ひ)っ掛(か)ける]

自分が知りたいと思っていることを、相手が不用意にしゃべるように、たくみにさそいをかける。
浮世草子・商人職人懐日記(1713)三「こなたにて今日請とれとの約束で参りし、〈略〉御渡しなされと鎌かけられ、手代共ぎょっとして」
② それとなく気を引いてみる。誘惑する。
※雑俳・朝熊嶽(1730)「鎌かけて人にからせぬ女郎花

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「鎌を掛ける」の意味・読み・例文・類語

かま・ける

相手に本当のことを白状させるために、それとなく言葉巧みに問いかける。「―・けて本心を聞き出す」
[類語]誘ういざなう招く呼ぶ誘い合わせる誘い出すおびき出す・誘い入れる・誘い込むおびき寄せる引き込む引き入れる引きずり込む引っ張り込む巻き込む抱き込む・誘いかける・呼びかける働きかける持ちかける勧誘誘引袖を引く口を掛ける声を掛ける水を向ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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