鍬を担げて手を放つ(読み)くわをかたげててをはなつ

精選版 日本国語大辞典 「鍬を担げて手を放つ」の意味・読み・例文・類語

くわ【鍬】 を 担(かた)げて手(て)を放(はな)

(鍬をかついだまま手を放す意から)
① あっけにとられる。茫然自失するさま、ぼんやりするさまをたとえていう。
浮世草子・世間長者形気(1754)一「興もあすもさめはて、鍬肩(クワカタ)げて手を放したる顔色
② 無分別なことをするたとえ。
※浮世草子・西鶴名残の友(1699)二「鍬(クワ)をかたげ手をはなつ田夫までも雪月花の数をもわきまへ」

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