鍛冶部・鍛部(読み)かぬちべ

精選版 日本国語大辞典 「鍛冶部・鍛部」の意味・読み・例文・類語

かぬち‐べ【鍛冶部・鍛部】

〘名〙
大化前代、刀剣その他の鉄製雑具を作った部民の一つ。そのおもな仕事は令制鍛冶司(かぬちつかさ)に引き継がれた。
書紀(720)綏靖即位前(寛文版訓)「倭の鍛部(カヌチべ)天津真浦(あまつまうら)をして、真麛(まかこ)の鏃(やさき)を造らしめ」
② 令制で、宮内省、鍛冶司の職員。定員二〇人。銅鉄雑器類を作る技術者。〔令義解(718)職員〕

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