錙銖(読み)ししゅ

精選版 日本国語大辞典 「錙銖」の意味・読み・例文・類語

し‐しゅ【錙銖】

〘名〙 (古代中国目方単位で、一〇〇粒の黍(きび)を銖、二四銖を両、八両(一説に六両)を錙としたところから。また、一説に六銖が錙) わずかな目方。転じて、物事の微細なこと。銖錙(しゅし)
令義解(833)考課「言司選之於才能。猶銓衡之於錙銖
福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉七六「日に錙銖(シシュ)の利を争ふて」 〔礼記‐儒行〕

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デジタル大辞泉 「錙銖」の意味・読み・例文・類語

し‐しゅ【××銖】

《昔、中国の量目で、100粒のきびを1銖とし、24銖を1両、8両(または6両とも)を錙としたところから》わずかなこと。また、ごく小さいこと。銖錙しゅし
牙籌がちゅうを取って―を争うは自分の長処でないから」〈魯庵社会百面相

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普及版 字通 「錙銖」の読み・字形・画数・意味

【錙銖】ししゆ

かな目方。軽微なもの。〔韓非子功名〕千鈞もを得ば則ちき、錙銖もを失へば則ち沈む。千鈞輕くして、錙銖重きに非ざるなり。勢ひると、勢ひ無きとなり。

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