銅人(読み)どうじん

普及版 字通 「銅人」の読み・字形・画数・意味

【銅人】どうじん

青銅の人の像。〔漢書、郊祀志下〕(甘露元年)其の夏、~未央・長樂宮の鍾(しょうきょ)(楽器かけ)の銅人、皆毛を生ず。長さ一寸(ばかり)。時に以て美と爲す。

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改訂新版 世界大百科事典 「銅人」の意味・わかりやすい解説

銅人 (どうじん)
tóng rén

中国医学において,表面経穴経脈位置を示した銅製人体模型で,北宋の1027年(天聖5。1026年ともいう)に王惟一によって2体作られた。その製作目的は経穴の標準の位置を示すためであるが,表面に黄蠟を塗って医者に鍼を刺させ,穴にあたれば水銀が流れ出るようになっていたというから,医者の試験にも用いたのであろう。銅人はその後,何回か修理され,大小いくつかのものも作られたが,東京国立博物館に所蔵されているものが,最初の銅人のうちの1体であるという。
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