銅ヶ丸鉱山跡(読み)どうがまるこうざんあと

日本歴史地名大系 「銅ヶ丸鉱山跡」の解説

銅ヶ丸鉱山跡
どうがまるこうざんあと

[現在地名]邑智町乙原 竹

江川南岸沿いにある含銀の銅鉱を産出した銅山跡。鉱山発見の時期は未詳だが、乙原おんばらに鎮座する八幡宮の境内社古八幡宮の社伝によると、合祭神大山祇命は承久年間(一二一九―二二)の銅ヶ丸鉱山発見に際して勧請され、山神社と称していたが、明治三九年(一九〇六)に合祀されたという(「邑智郡誌」など)。室町時代に入って佐波氏と川本かわもと(現川本町)の小笠原氏が鉱山の領有をめぐって再三戦ったといわれる(邑智町誌)。宝暦一三年(一七六三)の銅ヶ丸諸事覚(写、天津家文書)は同年以後に今津権兵衛によって書留められ、山主川本村渡利屋重郎兵衛と乙原村銅ヶ丸利七となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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