銀子(読み)ぎんす

精選版 日本国語大辞典 「銀子」の意味・読み・例文・類語

ぎん‐す【銀子】

〘名〙 (「す」は「子」の唐宋音) 銀の貨幣。また、広義では単に通貨のこと。
多聞院日記‐元亀三年(1572)五月八日「なら中よりは銀子三百廿枚、寺より百枚、東大寺より五十枚の礼にて調了」
浮世草子世間胸算用(1692)三「又は銀子請取掛(かけ)を、内へは銭つかふて帰るなど」
[語誌]→「きんす(金子)」の語誌

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デジタル大辞泉 「銀子」の意味・読み・例文・類語

いん‐つう〔ヰン‐〕【子/員子】

《「いん(銀)」「つう(子)」は唐音中国から渡来した純良金銀。転じて、金銭。かね。金子きんす
「男はよし、―はあり、親はなし、浮世はひま」〈浮・一代男・六〉

ぎん‐す【銀子】

銀貨
おかね。金銭。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「銀子」の解説

銀子 ぎんこ

徳田秋声小説縮図」の主人公
貧しい靴職人の家に生まれ,14歳の時靴製造の技をしこまれるが,父の怪我芸者にでる。置屋主人,医学士,豪農の息子,若い株屋,製菓会社社長などさまざまな男性遍歴をへて,芸妓置屋の女主人となり,作者分身,三村均平とくらす。昭和16年「都新聞」連載

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普及版 字通 「銀子」の読み・字形・画数・意味

【銀子】ぎんし

銀貨。

字通「銀」の項目を見る

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