精選版 日本国語大辞典 「鉛毒」の意味・読み・例文・類語
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…さらに1887年に歌舞伎役者の鉛白粉による慢性鉛中毒が社会問題になり,これを契機として無鉛白粉が研究され,89年ころから発売されだした。しかし鉛白粉は化粧仕上りのよいことと,1900年の内務省令《有害性著色料取締令》の中でも〈当分の内,化粧品として之を使用することを得〉という付則がつけられたので,鉛毒はなかなか減らなかった。1925年には鉛白粉が乳幼児の〈所謂脳膜炎〉の原因であることが平井毓太郎によって証明されたが,禁止されたのは30年の内務省令で,35年以降は市場から姿を消した。…
※「鉛毒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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