鉋目(読み)かんなめ

精選版 日本国語大辞典 「鉋目」の意味・読み・例文・類語

かんな‐め【鉋目】

〘名〙
① 鉋で削った削りあと。
※碧巖雷沢抄(1533)九「上手の匠者の削ったるものにかんな目は無ぞ」
② 面などの裏にある削りあと。「面」の鑑識上重要なものとされている。
③ 鉋の削りあとを立てて塗ったもの。鉋目折敷(かんなめおしき)はその一例
※茶道筌蹄(1816)五「(カンナメ) 利休形溜角切、カンナ目あり」

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世界大百科事典(旧版)内の鉋目の言及

【綾杉】より

…鼓,三味線,箏(そう)の胴の内側に彫った細かい∧形線条模様。鉋目(かんなめ)ともいう。鼓で直接表革から裏革に達する音波と,胴の内壁にあたって反射して裏革に達する音波との時差による音のボヤケを防ぐためのもの。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」