鈔関税(読み)しょうかんぜい

世界大百科事典(旧版)内の鈔関税の言及

【商税】より

…名称の起りは唐の780年(建中1),両税法が実施されたころにある。宋,元,明と拡充され,明の宣徳(1426‐35)以後は鈔関税と称するようになる。清代は鈔関税とか常関税といい,咸豊(1851‐61)以後は,窮乏財政を支援するため,新たに釐金(りきん)税が登場してくるが,内地税であることに変りはない。…

【通行税】より

…また渡津の際の人間や通過船舶それ自体も通行税支払いを義務づけられた。明・清もほぼ同様だが,船舶通行税は鈔関税,竹や木材のそれは工関税などと別称された。【梅原 郁】
[ヨーロッパ]
 中世の遠隔地商人は,遠方の市場を訪れるために多くの異なった支配の領地や都市を通過しなければならず,その際,領内や都市内の通行について規制を受けたり,通行税を徴収されたりした。…

※「鈔関税」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」