鈍甲(読み)どんこ

精選版 日本国語大辞典 「鈍甲」の意味・読み・例文・類語

どん‐こ【鈍甲】

〘名〙
① スズキ目ハゼ科の淡水魚体長約一五センチメートル。ハゼ類ではあるが腹びれ吸盤とならず左右に分かれている。体は太く短く後方は側扁する。体色は普通、暗緑色ないし黒褐色。美味。新潟県・愛知県から九州までの池や川に普通にみられる。どまん。どんぼ。
病牀六尺(1902)〈正岡子規〉五「ドンコは川に住む小魚にて、東京にては何とかハゼといふ」
② 魚「かまつか(鎌柄)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
③ 魚「かじか(鰍)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
イノシシの子をいう山詞。

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デジタル大辞泉 「鈍甲」の意味・読み・例文・類語

どん‐こ【鈍甲】

カワアナゴ科の淡水魚。川・池・沼にすみ、全長約15センチ。体形はハゼ形で頭部扁平。体色に変異が多い。本州中部以南に分布。美味。いしぶし。
チチブカジカイタチウオ別名

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鈍甲」の解説

鈍甲 (ドンコ)

学名Odontobutis obscura
動物。カワアナゴ科の淡水魚

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