釜臥山(読み)かまふせやま

日本歴史地名大系 「釜臥山」の解説

釜臥山
かまふせやま

むつ市の西部おそれ山火山の南外側に位置する円錐状の寄生火山。標高八七八・六メートル。釜伏山とも記す。正保四年(一六四七)の南部領内総絵図に「田名部嶽」とみえる。享保四年(一七一九)幕府より「日本国中高山御詮議」のことがあったが、領内一一ヵ山のなかに「田名部釜臥山」がみえている(郷村古実見聞記)。寛政年間(一七八九―一八〇一)の「邦内郷村志」には釜覆山とあるが、「於曾礼山」などともよぶとしており、当山を含む恐山全体をさすものと考えられる。

釜臥山菩提寺の奥院として釜臥山大明神が勧請され、明暦三年(一六五七)の頃には田名部たなぶの修験大覚院が別当を勤めた(「大覚院文書」下北―自然・文化・社会)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「釜臥山」の解説

釜臥山

(青森県むつ市)
日本夜景遺産指定の地域遺産。
標高879mの頂上付近展望台から眼下にむつ市街地と陸奥湾を望む。道路大湊湾に切り取られた形がアゲハ蝶の形に見える

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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