きん‐ぐさり【金鎖】
〘名〙
① 金でつくった鎖。また、金に似せてつくった鎖。
※尋常小学読本(1887)〈
文部省〉七「王、『さらば、これは、何界に』と、時計の金ぐさりを出しつつ問はれしに」
②
マメ科の
高木。ヨーロッパ原産で、観賞用に栽植される。幹は高さ約六メートルになる。枝や葉には軟毛が密生する。葉は
長柄があり、
卵形の三つや小葉に分かれた
複葉で、互生する。夏、
葉腋から長い花柄を出し、黄色の蝶形花を総状に多数つける。
果実は
線形の莢
(さや)で長さ約五センチメートルになる。きんれんか。きばな
ふじ。
かな‐ぐさり【金鎖】
〘名〙 金属製の鎖。かなつがり。
※
書紀(720)継体二四年九月(寛文版訓)「百済則ち奴湏久利を捉
(かす)ゐて、杻
(あしかし)・械
(てかし)・枷
(くひかし)・鎖
(カナクサリ)して」
※
古今著聞集(1254)九「金鏁を取り出
(いだし)て、よく逃げぬ様にしたためてけり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「金鎖」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「金鎖」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
金鎖 (キングサリ)
学名:Laburnum anagyroides
植物。マメ科の落葉小高木,園芸植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
世界大百科事典(旧版)内の金鎖の言及
【鎖】より
…なお,船のいかりに取り付ける鎖は錨鎖(びようさ),またはアンカーチェーンと呼ばれる。[錨(いかり)]【北郷 薫】
[装身用鎖]
装身具としての鎖は前4世紀ころからつくられ,旧約聖書の《創世記》にも金鎖の記述が見える。ギリシアでは古代から金細工と宝石細工とが発達し,かなり複雑な金鎖の細工が首飾に使われ,これに小型のペンダント(つり飾)がつけられた。…
※「金鎖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」