金銀島探検報告(読み)きんぎんとうたんけんほうこく

日本歴史地名大系 「金銀島探検報告」の解説

金銀島探検報告
きんぎんとうたんけんほうこく

セバスチャン・ビスカイノ著

成立 一六一四年(慶長一九年)

解説 従前からヨーロッパに言伝えられた「金銀島」の発見と日本の海岸測量を主目的として来日したスペイン特派使節ビスカイノの報告書。仙台には慶長一六年一一月八日に入り、同月二八日頃まで現宮城県域の海岸を調査・測量する。仙台城および城下塩竈松島瑞巌寺をみて石巻に至り、牡鹿半島を回って女川雄勝折立歌津気仙沼を回り、港をそれぞれスペイン語で名付けながら測量を行った。領内の風習や海からみた地形など、外国人の目からの記録が珍しい。仙台に関する最古の記録の一つでもある。伊達政宗との出会いはやがて支倉常長の慶長遣欧使節を生むことになる。

活字本 異国叢書七

金銀島探検報告
きんぎんとうたんけんほうこく

ビスカイノ著

解説 一六一一年から一六一二年にかけての著述で、太平洋沿岸の測量記録。浦賀から長崎までの記録がみられる。

活字本 異国叢書七

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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