金轡(読み)かなぐつわ

精選版 日本国語大辞典 「金轡」の意味・読み・例文・類語

かな‐ぐつわ【金轡】

〘名〙
① 金属製のくつわ。かねぐつわ。
口止め料として贈る賄賂(わいろ)。かねぐつわ。
歌舞伎御国入曾我中村(1825)中幕「これサ、野暮を言ふまい、金轡(カナグツワ)が当世だぜ」

きん‐ぐつわ【金轡】

〘名〙 金製または、金色のくつわ。転じて、他の者を自分の自由にしたり、あやつったりできるかねの力をいう。
人情本・契情肝粒志(1825‐27)二「金轡(キンクツワ)の網を張って、きめ細(こまか)に探されちやァ、とても見付るお前方の形姿(なりかたち)

かね‐ぐつわ【金轡】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「金轡」の意味・読み・例文・類語

かな‐ぐつわ【金×轡】

金属製のくつわ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「金轡」の読み・字形・画数・意味

【金轡】きんぴ

金のたづな。

字通「金」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android