金蓮(読み)きんれん

精選版 日本国語大辞典 「金蓮」の意味・読み・例文・類語

きん‐れん【金蓮】

〘名〙
① =こんれん(金蓮)①〔長恨歌伝〕
② (「金蓮歩」の故事から) 女のほそやかな足。また、纏足(てんそく)美称
洒落本・雑文穿袋(1779)「金蓮双鎖(キンレンそうさ)(〈注〉あしでしめる)して動札す」

こん‐れん【金蓮】

〘名〙 (「こん」は「金」の呉音)
黄金色蓮華。きんれん。
仏語金剛界胎蔵界両部をいう。また、金剛部と蓮華部との二部の意にも用いる。〔性霊集‐七(835頃)〕

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デジタル大辞泉 「金蓮」の意味・読み・例文・類語

きん‐れん【金×蓮】

《「金蓮歩」の故事から》纏足てんそくの美称。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金蓮」の解説

金蓮 こんれん

?-? 奈良時代の僧。
もと出雲(いずも)(島根県)玉造猟師地蔵菩薩霊験によって出家,養老年間(717-724)に伯耆(ほうき)(鳥取県)大山(だいせん)寺を開創したという。俗名依道(よりみち)。

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世界大百科事典(旧版)内の金蓮の言及

【纏足】より

…甲が弓形に盛り上がるので〈弓足〉ともいい,専用の布靴〈弓鞋(きゆうあい)〉をはいた(図)。〈三寸金蓮〉の異名があるように,踵(かかと)から爪先まで約10cmが理想とされた。接地面が小さく直立歩行が不安定で,外出や労働が不便なために婦人の家庭内幽閉をいっそう助長した。…

※「金蓮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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