出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
金森通倫 (かなもりつうりん)
生没年:1857-1945(安政4-昭和20)
キリスト教伝道者。熊本バンドの一人で,1879年同志社卒業後,岡山教会牧師,同志社大学設立運動,番町教会牧師に従事。90年前後より自由主義神学の影響をうけて聖書を人間の宗教意識の記録,キリストを非凡な宗教人とし,伝統的な教理を捨て,教会を去った。その後政界,実業界で活躍し,貯金奨励運動などを推進したが,1913年夫人の死を契機に信仰を復興し,熱烈な伝道者となった。
執筆者:土肥 昭夫
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金森通倫 かなもり-つうりん
1857-1945 明治-昭和時代前期の牧師。
安政4年8月15日生まれ。熊本洋学校にまなび,熊本バンド結成にくわわる。東京番町教会牧師となり,明治24年「日本現今之基督教(キリストきょう)並ニ将来之基督教」を出版,新神学をとなえる。一時教会をさり政界,実業界に転じたが,ふたたび伝道の生活にもどった。昭和20年3月4日死去。89歳。肥後(熊本県)出身。同志社英学校卒。
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金森通倫
かなもりつうりん
[生]安政4(1857).1.7. 肥後
[没]1945.3.2. 郡山
牧師。熊本藩士の家に生れる。熊本洋学校在学中にキリスト教に入信。 1879年同志社英学校卒業後岡山に伝道。 90年東京番町教会の牧師。同年『日本現今之基督教並ニ将来之基督教』で新神学を主張してキリスト教界より退いた。米穀取引所理事,のち役人となって「貯金のすすめ」で活躍したが,キリスト教界に復帰し,「金森伝道」で名をなした。
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