金棒引・鉄棒引(読み)かなぼうひき

精選版 日本国語大辞典 「金棒引・鉄棒引」の意味・読み・例文・類語

かなぼう‐ひき【金棒引・鉄棒引】

〘名〙
金棒を引き鳴らして、警固夜番などをすること。また、その人。かなぼう。
高野山文書‐元祿一六年(1703)四月七日・天野社下遷宮記録案「警固五人内、壱人金棒引、払執行代之先四人麻上下着而行列左右警固之
② (①が金棒を引き鳴らして大声で「火の用心」などと町中にふれあるくところから) ちょっとしたうわさを大げさに言い、ふれあるく人。かなぼう。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「長屋中鉄棒引(カナボウビキ)とはなんの事(こっ)た。わたしらが嫁は、そんな口松ぢゃアごぜえやしねへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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