金春禅曲(読み)こんぱるぜんきょく

精選版 日本国語大辞典 「金春禅曲」の意味・読み・例文・類語

こんぱる‐ぜんきょく【金春禅曲】

室町末期から江戸初期の能役者。名は安照。通称八郎。金春大夫となり、豊臣秀吉に仕えて金春座を隆盛に導く。のち江戸城で立合能、勧進能興行技芸にすぐれ、大大夫といわれた。天文一七~元和七年(一五四八‐一六二一

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金春禅曲」の解説

金春禅曲 こんぱる-ぜんきょく

金春安照(こんぱる-やすてる)

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世界大百科事典(旧版)内の金春禅曲の言及

【金春流】より

…(1)能のシテ方の流派名。かつて竹田郷と呼ばれた奈良県磯城(しき)郡田原本(たわらもと)町西竹田付近を本拠とし,鎌倉時代から初瀬寺に属し,のち春日神社・興福寺に勤仕した円満井座(えんまんいざ∥えまいざ)ののちの名で,大和猿楽四座のうちで最も歴史が古い。竹田の座ともいった。系図では聖徳太子時代の秦河勝(はたのかわかつ)を遠祖とし,現家元まで79代を数えるが,猿楽の家としては,南北朝時代の毘沙王権守(びしやおうごんのかみ)(河勝より53世)あたりを流祖とみてよいであろう。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」