日本大百科全書(ニッポニカ) 「金山(町)(福島県)」の意味・わかりやすい解説
金山(町)(福島県)
かねやま
福島県西部、大沼郡にある町。只見川(ただみがわ)に沿う。1955年(昭和30)沼沢、川口、本名(ほんな)、横田の4村が合併して金山村となり、1958年町制施行。町名は中世以来の金山谷の称によった。特別豪雪地帯に指定されている。只見川に沿ってJR只見線と国道252号、野尻(のじり)川沿いに国道400号が通じている。狭い河岸段丘上に主要集落が分布し、中心の川口は只見川と野尻川の合流点にある。只見川を利用した滝、伊南川(いながわ)、本名、上田(うわた)などの発電所がある。沼沢湖はカルデラ湖で、揚水式発電以外にヒメマスの養殖に利用される。野尻川沿いに玉梨(たまなし)、八町(はちまち)の温泉があり、そのほか町内には湯倉(ゆぐら)、大塩などの温泉もある。面積293.92平方キロメートル、人口1862(2020)。
[安田初雄]
『『金山町史』上下(1974、1976・金山町)』
[補完資料] |