朝日日本歴史人物事典 「金井之恭」の解説
金井之恭
生年:天保4.9.18(1833.10.30)
幕末の志士。字は子誠,通称文八郎,五郎(梧楼),号は金洞,錦鶏。上野国佐位郡島村(群馬県境町島村)の画家・勤王家金井烏洲の3男。父の影響を受け尊攘派志士となる。慶応3(1867)年上野の名家,新田満次郎を擁立して下野国出流山の討幕挙兵に呼応しようとしたが,発覚して捕らえられた。明治1(1868)年官軍の手によって上野国岩鼻代官所の獄から救出され,満次郎の勤王軍に属して東北戦争に従軍。のち西南戦争の総督参謀,内閣大書記官,元老院議官,貴族院議員などを歴任した。
(高木俊輔)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報