デジタル大辞泉
「野間」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
野間
のま
知多半島中央のやや南、伊勢湾に面し、海岸は砂浜で、半島中央を南走する知多丘陵が東部を限っている。丘陵中の高峰秋葉山の支脈が西岸に迫り富具崎となり、小野浦との境をなす。富具崎や稲早川の河口は北西の季節風を避ける格好の船溜である。
初見は平城宮木簡で「富具郷野間里和尓部臣牟良御調塩□平元年十月十九日 郷長和尓部安倍」や「尾張国知多郡富具郷野間里 塩三斗 十月四日」などとあり、野間では塩を製し調として都へ送っていた。野間里は現美浜町野間および南知多町内海辺りに比定される(→野間内海庄)。戦国期、一色氏の勢力が知多半島に及び、やがて大野城(現常滑市)を拠点として半島全域に勢力を伸長、野間もその支配下に置かれた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
野間
のま
愛知県知多(ちた)半島西岸、知多郡美浜町の一地区。旧野間町。近世伊勢(いせ)湾海運の基地で、「野間の塩船」ともいわれ、おもに塩を扱う廻船(かいせん)業が発達していた。名古屋鉄道知多新線野間駅があり、国道247号が通じる。野間と小野浦の二つの海水浴場がある。県史跡の大御堂寺(おおみどうじ)は「野間大坊(だいぼう)」とよばれる。鵜(う)の山ウ繁殖地は国の天然記念物、小野浦には野間埼灯台がある。
[伊藤郷平]
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野間
のま
愛知県知多半島,美浜町西部にある旧町名。 1955年河和町と合体,美浜町と成る。伊勢湾にのぞみ,江戸時代は「野間の塩船」で知られる廻船業が南方の小野浦を中心として発展した。現在奥田,小野浦とともに海水浴場で知られ,またノリの養殖地でもあり,野間崎 (富具崎) の景勝地や源義朝の墓がある大御堂寺 (野間の大坊) も有名。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報