野蛮人(読み)やばんじん

精選版 日本国語大辞典 「野蛮人」の意味・読み・例文・類語

やばん‐じん【野蛮人】

〘名〙
未開人蛮人
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉五二「シサリに独坐して顔色憤怒を帯び、恰も野蛮人(ヤバンジン)の状を為す」
② 粗野で教養がない人。不作法で粗暴な人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「野蛮人」の意味・読み・例文・類語

やばん‐じん【野蛮人】

未開人。蛮人。
粗野で教養がない人。不作法で粗暴な人。
[類語]野人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の野蛮人の言及

【野人】より

…字義どおりには〈野生の人〉〈野蛮人〉をいうが,特にヨーロッパで伝承される異人を指して用いることが多く,一般に深い森に住み,人語を解さず,恐るべき怪力を持ち,全身毛に覆われた人間として表象される。辺境の民族,都市や村から離れた森や山岳の住民が,一種の〈怪物〉と考えられた例は,洋の東西,古今を問わず多く,文明と野蛮,中心と周縁をめぐる人類学的考察に格好の素材を提供しているが,野人伝説はその一つのあらわれである。…

※「野蛮人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android